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2025.04.10

親との関係が影響している?アダルトチルドレンが抱える婚活の壁と突破口

親との関係が影響している?アダルトチルドレンが抱える婚活の壁と突破口
【執筆】柳原 直弥
ななほし結婚相談所 代表カウンセラー

アダルトチルドレンとは?恋愛・結婚への影響
「恋愛がうまくいかないのは、私のせい?」「なぜか人を信じられない…」
そんな思いを繰り返してきたあなたは、もしかするとアダルトチルドレンかもしれません。

アダルトチルドレン(AC)とは、機能不全家庭(例:親が過干渉・無関心・アルコール依存・否定的など)で育った影響により、大人になっても対人関係や自己認識に課題を抱えている人たちを指します。

医学的な病名ではありませんが、心理学では広く知られている概念です。

AC傾向を持つ人は、以下のような特徴を持つことがあります:

愛情表現が苦手、相手との距離感がつかめない

相手に合わせすぎて、自分の気持ちを言えない

拒絶されることへの極度の恐れ

他人と深い関係になることに不安を感じる

恋愛や婚活においても、「いい人が現れても自信が持てない」「愛されることに違和感がある」といった問題に直面しやすいのです。

親との関係が自己肯定感に及ぼす影響

――「愛されなかった」ではなく、「愛され方を知らなかった」だけかもしれない

婚活において「自己肯定感」は非常に大きなキーワードです。
なぜなら、自分を信じられない人は、相手の好意や優しさも素直に受け取れず、「こんな自分を選ぶはずがない」と思ってしまうからです。

そして、アダルトチルドレンの方が自己肯定感の低さに苦しむ背景には、多くの場合、親との関係があります。

ここでは、「なぜ親との関係が自己肯定感に影響するのか?」という根本的な視点から、婚活でつまずくメンタルの構造まで、深く掘り下げていきます。

◆ 自己肯定感とは何か?

まず、自己肯定感とは「ありのままの自分を価値ある存在として受け止められる感覚」のことです。
「できる自分」ではなく、「たとえ失敗しても、自分には価値がある」と思える心理的な土台を指します。

自己肯定感が高い人は、失敗しても過剰に落ち込んだり、他人と比較して自己否定したりすることが少なく、人間関係も安定しやすい傾向があります。

一方で、アダルトチルドレンの方は、この“自己の価値を肯定する感覚”が育ちにくい環境で成長している場合が多いのです。

◆ 機能不全家庭とは?

自己肯定感が育ちにくい家庭環境は、「機能不全家庭」と呼ばれることがあります。これは、親が心理的に安定しておらず、子どもにとって安心できる環境がなかった家庭のことです。

代表的な例には、以下のようなものがあります。

  • 親が過干渉で子どもの意思を尊重しない

  • 親が過保護で、常にコントロールしようとする

  • 親が感情的・批判的で、子どもを認めない

  • 親が無関心・放任で、愛情を示さない

  • アルコール依存やDV、経済的困窮、精神疾患などがあった

このような家庭で育った子どもは、「どうしたら親に愛されるか」ばかりを考えるようになります。そして、次第に「親の期待に応えられない自分には価値がない」と思い込んでしまうのです。

◆ 幼少期の親子関係が婚活に及ぼす影響

自己肯定感が低い状態のまま大人になると、恋愛や婚活の場面で次のような問題が表面化します。

✔「どうせ私は選ばれない」という前提で動いてしまう

相手からのLINEが遅れると、「嫌われた」と思い込む。褒められても「社交辞令だ」と疑う。
こうした“ネガティブな思考パターン”は、自己肯定感の低さに起因します。

結果として、せっかくの好意を信じられず、交際が深まる前に自ら離れてしまうことも。

✔「いい人」を演じすぎて、自分の意見が言えない

過去に親から「我慢しなさい」「空気を読みなさい」と言われ続けてきた人は、無意識に「自分を抑える=愛される方法」と学習しています。

婚活の場面でも、「相手に合わせていれば嫌われない」と思い込み、本音が言えずに関係が続かないケースが見られます。

✔「幸せな家庭」をイメージできず、結婚が怖くなる

親が常に不機嫌だったり、夫婦関係が不仲だった家庭で育った人にとって、「結婚=安心できないもの」というイメージが強く残っている場合があります。

「自分も親と同じようになるのでは?」という不安から、結婚の一歩手前で踏みとどまってしまう人も少なくありません。

◆ 自己肯定感を高めるにはどうすればいい?

自己肯定感は「一瞬で変わる」ものではありませんが、以下のような方法で少しずつ育てていくことができます。

✅ 過去の自分を責めない

「もっと愛されたかった」「褒めてほしかった」——こうした思いを持っていた過去の自分を、「甘え」と切り捨てるのではなく、「当然の感情だった」と受け入れることが、回復の第一歩です。

✅ 小さな成功体験を重ねる

婚活においても、「お見合いで最後まで話せた」「デートで自分の意見を言えた」といった、小さな成功を自分で認めてあげることが、自己肯定感の土台になります。

✅ 信頼できる第三者の存在を持つ

ななほし結婚相談所のように、カウンセラーが寄り添いながら婚活を支援する場所では、自己否定に陥ったときでも、外からの視点で「あなたにはこういう魅力があります」と伝えてくれることがあります。

「誰かに認められる経験」は、自己肯定感を回復する強力な後押しになります。

◆ 親との関係は変えられない。でも、「自分との関係」は変えられる

親との関係は、過去にさかのぼってやり直すことはできません。しかし、その経験が今の自分にどう影響しているかを理解することはできます。

そして、そこからどう行動するかは「あなたの選択次第」です。

婚活は、“今のあなた”が“未来のパートナー”と向き合うための時間です。
過去に縛られず、「これから自分はどう生きたいか?」を見つめ直すことが、婚活成功のカギになるのです。

アダルトチルドレンが婚活でつまづく典型的なケース

――“いい人”なのに恋愛が続かないのは、心のクセが原因かもしれません

婚活がうまくいかない原因には、人それぞれの事情があります。しかし、「性格的には優しくて真面目」「社会的にもしっかりしている」「相手を思いやれるのに、なぜか恋愛が続かない」――そんなタイプの方の中に、多く見られる共通点があります。

それは、“アダルトチルドレン(AC)”という心理的背景。

家庭環境で安心感や自己肯定感が育ちにくかった方は、恋愛や結婚を「心から求めている」にも関わらず、知らず知らずのうちに関係を壊してしまう言動やパターンを繰り返してしまうことがあります。

ここでは、アダルトチルドレン傾向のある方が、婚活の現場でよくつまづく「典型的なケース」を5つご紹介しながら、それぞれの背景にある“心の動き”と改善のヒントを解説します。

ケース1:「愛されるのが怖くて、逃げてしまう」

これは特に、好意を向けられたときに“拒絶”や“距離”をとってしまうタイプに多いパターンです。

具体例:

  • 「いい人だと思うけど、なぜか気持ちが冷める」

  • 「連絡がまめな人に対して、うっとうしさを感じる」

  • 「好きだと言われると、急に怖くなって返信できない」

背景にある心理:

幼少期に「無条件の愛情」を受け取った経験が少ないと、「誰かに愛される」という状況自体に慣れていないことがあります。そのため、いざ相手が愛情を向けてきたとき、「裏があるのでは?」「どうせ裏切られる」と防衛反応を起こしてしまうのです。

改善のヒント:

まずは、「好かれることに不安を感じる自分」を責めないこと。「慣れていないだけ」と認め、自分のペースで交流できる相手と、時間をかけて距離を縮めるようにしましょう。

ケース2:「相手に合わせすぎて、自分が苦しくなる」

婚活では、“柔軟性”や“協調性”が重視されることも多いですが、アダルトチルドレン傾向の方は、そのバランスが極端になりがちです。

具体例:

  • 「相手に嫌われたくなくて、何でもYESと言ってしまう」

  • 「デートの内容も行き先もすべて相手に合わせる」

  • 「断りたいことも断れず、疲れきってしまう」

背景にある心理:

親の機嫌に常に気を使っていた人は、「自分の意見を言う=嫌われる」「わがままだと思われる」と無意識に思い込んでいることがあります。
恋愛でも同じように、「相手に合わせることが愛される方法」だと信じてしまうのです。

改善のヒント:

「自分の意見を伝える=関係を壊すこと」ではありません。相手の反応が怖いときは、まず相談所のカウンセラーなど第三者に気持ちを共有し、自己表現の練習をしていくのがおすすめです。

ケース3:「ダメな相手ばかり選んでしまう」

ACの方は、「恋愛の相手を“無意識に”選んでしまう」傾向があります。それが“安心感のある人”ではなく、“どこか親に似た、感情の起伏が激しい人”であることも…。

具体例:

  • 「いつも浮気性な人や、感情的な人を好きになる」

  • 「自己中心的な相手に振り回される恋愛を繰り返す」

  • 「誠実な人は“つまらない”と感じてしまう」

背景にある心理:

幼少期に「不安定な愛情」に慣れてしまった人は、安定した関係性を“退屈”と感じてしまうことがあります。逆に、「怒られそうな雰囲気」「振り回される関係性」が“なじみのある安心感”としてインプットされているのです。

改善のヒント:

「心地よい」よりも「穏やか」「誠実」と感じる相手を選ぶ意識を持つこと。そして、自分の“引かれやすい傾向”をカウンセラーと分析し、恋愛のパターンを言語化して整理することが効果的です。

ケース4:「結婚後が怖くて、一歩を踏み出せない」

婚活が順調に進み、相手も真剣交際を望んでいる。それなのに「結婚」という言葉を聞くと、足がすくむ――これはAC傾向の方に多い、“最終段階でのブレーキ”です。

具体例:

  • 「相手はいい人なのに、結婚を考えると不安でいっぱい」

  • 「相手の家族とうまくやれるか不安」

  • 「自分が親のようになってしまうのではと怖くなる」

背景にある心理:

家庭にポジティブなイメージがない場合、「結婚=苦しいもの」と捉えてしまうことがあります。また、子どもの頃の親との関係を“再現”することへの恐れも、無意識にブレーキをかけてしまいます。

改善のヒント:

「結婚=完璧な人間になること」ではありません。「ふたりで作っていける」という感覚を大切に。信頼できる相手と一緒に、不安も共有しながら前に進んでいく姿勢を意識してみましょう。

ケース5:「過去の自分を引きずって自己否定してしまう」

婚活がうまくいかないとき、「やっぱり自分はダメだ」と過去の記憶と結びつけてしまい、自分を責め続けてしまうケースも見られます。

具体例:

  • 「またうまくいかなかった…私は結婚に向いてない」

  • 「こんな性格じゃ、誰からも選ばれない」

  • 「過去の恋愛も全部失敗だったし、どうせまた…」

背景にある心理:

親から否定的な言葉を浴びて育った人ほど、「できない自分=価値がない」と強く感じてしまう傾向があります。そのため、失敗が自己否定に直結し、継続的な行動が難しくなってしまうのです。

改善のヒント:

「婚活の失敗=人間としての失敗」ではありません。婚活はあくまで“ご縁”の問題であり、努力だけではどうにもならない要素もあると認識することが大切です。

アダルトチルドレン傾向があると、婚活の場面でつまづきやすいのは事実です。でもそれは、あなたに「魅力がないから」「人間として欠けているから」ではありません。
ただ、心の“クセ”が邪魔をしているだけ。
そしてそのクセは、「気づいて」「理解して」「整えていく」ことで、確実に変えていけるのです。

ななほし結婚相談所では、AC傾向のある方の婚活にも多数の支援実績があります。あなたのペースに合わせて、心のブレーキを一緒に解いていくサポートが可能です。

「愛されてもいい」「結婚してもいい」
そう思える自分に、少しずつ変わっていきましょう。

自己理解と信頼関係の築き方

――「自分を知ること」から始まる、信じられるパートナー探し

アダルトチルドレン(AC)傾向を持つ人にとって、婚活はただの出会い探しではなく、「自分自身との向き合い」でもあります。

・なぜ、毎回うまくいかないのか?
・なぜ、人の好意を疑ってしまうのか?
・なぜ、「信じたいのに、信じられない」のか?

こうした疑問の背景には、“過去の家庭環境で得られなかった安心感”が根深く関係しています。

でも、それは「一生変えられない心のクセ」ではありません。自分を知り、受け入れ、言葉にしていくことで、少しずつでも“信頼できる関係”を築いていくことは可能です。

この章では、婚活においてアダルトチルドレンの方が自己理解を深め、信頼関係を築くための方法を、心理学的な視点と実践的なアプローチを交えてご紹介します。

◆ 自己理解が浅いと、信頼関係も築けない

「自分がどういう人間かわからない」「なぜうまくいかないのかわからない」と感じている状態では、恋愛や婚活の中で相手と関係を深めていくことが困難になります。

信頼関係とは、「お互いがどんな人間なのかを知り、受け入れ合うこと」で育まれるもの。
つまり、自分が自分を理解していなければ、相手にも理解されるのは難しいのです。

まずは、“婚活に失敗してきた原因”を外側ではなく内面のパターンに目を向けて見つめ直すところからスタートしましょう。

◆ 自己理解を深める5つのステップ

① 自分の「思い込み」を言葉にしてみる

アダルトチルドレン傾向のある人は、「無意識の思い込み」によって行動を縛られていることが多くあります。

  • 「自分が我慢すればうまくいく」

  • 「人に頼ると迷惑になる」

  • 「愛されるには努力が必要」

  • 「どうせまた傷つく」

これらの思い込みに気づくことが、自己理解の第一歩です。

ノートやスマホのメモに書き出し、「これは本当に真実か?」「今の自分にも必要な考えか?」と問い直してみてください。

② 過去の家庭環境と感情を振り返る

過去の家庭が「安全基地」と感じられなかった場合、自分の感情を抑圧して育ってきた人も多いでしょう。

  • 「親に褒められた記憶がない」

  • 「相談しても、受け止めてもらえなかった」

  • 「良い子でいないと、認められなかった」

こうした経験を言葉にして整理していくと、「今の自分の反応は、過去の延長線にあるだけだった」と気づける瞬間が訪れます。

感情を可視化することで、過去から自分を切り離し、未来の選択に集中できるようになります。

③ 自分の「心地よい距離感」を知る

AC傾向のある人は、「他人とどこまで近づいていいのか」がわからず、距離の取り方に悩みがちです。

  • 急に距離を詰められると、怖くなる

  • 距離を取られると「嫌われた」と感じる

  • そもそも、どこまで心を開いていいか分からない

婚活においては、“どれくらい踏み込まれると苦しいのか”を自覚しておくことが非常に重要です。

これは、「信頼関係は段階を経て育てるもの」と理解することでもあります。

④ 自分が「求める安心感」は何かを明確にする

アダルトチルドレンの方の多くは、安心できる環境を“あまり知らない”ため、婚活相手に求める「理想像」も曖昧になりがちです。

  • 優しい人がいい

  • 穏やかな人がいい

  • 嘘をつかない人がいい

このような抽象的な理想だけではなく、「安心できる言葉のかけ方」「信頼できる行動」など、自分にとっての“信頼のかたち”を具体的にしておくと、マッチングがうまくいきやすくなります。

⑤「自己理解はゆっくり育てていい」と知る

自己分析や過去の振り返りは、時に心が苦しくなることもあります。
しかし、自己理解は「一度で完成するもの」ではなく、「少しずつ深まっていくもの」です。

焦らず、自分に優しく向き合っていく姿勢こそが、結果的に婚活を成功させる一番の近道です。


◆ 信頼関係の築き方:「安心して傷つける」関係が理想

恋愛や結婚における“信頼関係”とは、「相手を信じ切ること」ではありません。
本当の信頼とは、「相手と衝突しても壊れない」「本音を言っても見捨てられない」という安心感のある関係性のことです。

AC傾向のある方は、信頼関係=“緊張感ゼロの理想郷”と考えてしまいがちですが、現実のパートナーシップは、時にぶつかり、傷つき、それでも修復していくプロセスの中で育ちます。

だからこそ、「安心してぶつかれる関係性」を築くには、自分の本音を伝えられる練習が必要です。

◆ 婚活における実践ポイント

✔ 信頼できるカウンセラーを「心の練習台」にする

結婚相談所では、カウンセラーが“最初の信頼関係を築く相手”になることもあります。

  • 「こういう自分はダメでしょうか」

  • 「こんな風に思ってしまうのですが、おかしいですか?」

こんな不安をぶつけられるカウンセラーがいるだけで、自己開示や信頼関係の“練習”になります。

ななほし結婚相談所では、アダルトチルドレンの方が安心して婚活できるよう、個別対応・心理面のサポートも重視しています。

✔ 仮交際では「共感」より「安心」を軸に判断

婚活初期には、「趣味が合うか」「話が合うか」を重視しがちですが、AC傾向の方は「この人と一緒にいて安心できるか」を優先したほうが、長く続く関係に繋がりやすくなります。

ドキドキよりも「ホッとする人」を選ぶこと。これが信頼関係の第一歩です。

恋愛や婚活がうまくいかない原因は、相手ではなく、自分を知らなかったことかもしれません。
でも、自分を知り、自分を受け入れ、自分に合うパートナー像を描けるようになれば、婚活はもっと「安心できる場所」になります。

信頼関係は、魔法のように築けるものではなく、「自己理解を土台に、ゆっくり育てていくもの」です。
あなたにとっての“安心の形”を探す旅を、今ここから始めましょう。

同じ悩みを持つ人とのマッチング事例

――アダルトチルドレンでも、安心できる結婚はできる。信頼は“経験”で育てるもの

「自分の家庭環境を話すのが怖い」
「相手に重いと思われそうで、本音が出せない」
「“普通の人”には理解されないかもしれない」

そんな不安を抱えながら婚活を続けているアダルトチルドレン(AC)傾向の方にとって、「共感してくれる人」「似た背景を持つ人」との出会いは、かけがえのない安心感につながります。

実際に、ななほし結婚相談所では、AC傾向を持つ会員様同士、または片方がACに深く理解のあるパートナーと出会い、信頼関係を少しずつ築きながら成婚されたケースが数多くあります。

この章では、現実にあった3つのマッチング事例を通して、「どんな出会いがあったのか」「どんな壁をどう乗り越えたのか」「結婚後はどう過ごしているのか」を具体的にご紹介します。

【事例1】自己肯定感が低い者同士、補い合う関係に

▶︎ 30代女性(AC傾向/元・家族の“良い子”) × 30代男性(AC傾向/母子家庭で育つ)

このカップルは、お見合いの初回から「妙な安心感があった」と語ります。
互いに自己主張が強いタイプではなく、相手に合わせることが癖になっていた2人。ところが、一緒にいても“過剰に気を遣わなくていい”という心地よさを感じたそうです。

初回のデートで、女性が「実は、家では“良い子”でいないといけなかった」とぽつりと話したところ、男性も「うちも母子家庭で、子どもの頃から“迷惑をかけちゃいけない”って思ってた」と素直に返しました。

この「共有された感覚」が、2人の距離を一気に縮めるきっかけに。
それ以来、お互いに“無理しない”約束をして交際を進め、6ヶ月で成婚へ。

現在は、感情をため込まないよう「週に1回、気持ちを話す時間」をルールにしているそうです。
「似た傷を持っていたからこそ、言葉にしなくてもわかり合える部分がある」と2人は口を揃えます。

【事例2】AC傾向のある女性と、「聴く力」のある男性の組み合わせ

▶︎ 40代女性(AC傾向/父親からの否定で自己表現が苦手) × 40代男性(教員/人の話を聴くのが得意)

この女性は、父親が非常に厳格で、どんなことにもダメ出しをされた経験から、「自分の気持ちを言うのが怖い」「自己開示ができない」という悩みを抱えていました。婚活でも、交際が始まると自信を失って関係を自ら終わらせてしまうことが多かったといいます。

そんな中で出会ったのが、教員として長年子どもや保護者と接してきた男性。彼は「まずは相手の言葉を否定しない」をモットーにしており、初対面のときから彼女の話をじっくり聴き、急かすこともなかったそうです。

彼女が少しずつ過去の話をし始めたときも、「それはつらかったですね」と共感し、「でも、今こうやって話してくれて嬉しいです」と前向きな言葉を添えてくれました。

この積み重ねで、彼女の中に「話しても大丈夫な人」という安心感が育ち、少しずつ自分の本音を言えるように。最初の3ヶ月間は仮交際を延長し、「とにかく焦らない婚活」を心がけて信頼関係を構築。

結果として、半年後にはプロポーズを受け、「こんなに安心できる人と出会えるなんて思っていなかった」と涙ながらに語ってくださいました。

【事例3】AC特性に共感する「共依存経験者」との出会い

▶︎ 30代後半男性(AC傾向/自己犠牲型) × 30代前半女性(元・共依存関係の当事者)

男性は、家族内でいつも“聞き役”に徹し、自分の気持ちを表現することが苦手。「結婚しても自分は相手のサポートに回ればいい」と思っていたそうです。

一方、女性は過去に「依存的な恋愛」を繰り返してきた経験があり、「ちゃんと対等な関係を築ける人と出会いたい」という希望で婚活を始めたばかりでした。

お見合いの際、男性の「優しすぎる受け答え」に女性は少し違和感を抱き、「もしかして、自分の気持ちを我慢するタイプですか?」と直球の質問を投げかけたそうです。
男性は驚きつつも、「初めて、そう聞いてくれる人がいました」と笑顔で答え、その瞬間、女性は「この人となら、お互いにバランスの取れた関係を目指せるかもしれない」と直感したと言います。

その後、お互いに「今こう感じている」と率直に伝え合う練習をしながら、穏やかに関係を築いていき、8ヶ月で成婚。

「ACだからといって、自分だけが特別なんじゃない。相手の過去も含めて、お互いに理解しようとすることが、信頼関係につながる」
そう実感できた出会いでした。

アダルトチルドレンでも「安心できる結婚」はできる

今回ご紹介した3つの事例に共通しているのは、「焦らない」「無理をしない」「少しずつ本音を言える関係を築いた」ことです。

アダルトチルドレン傾向があると、婚活中に“普通”や“理想”のイメージに押しつぶされてしまいそうになることもありますが、実は多くの人が似たような傷や背景を抱えています。

あなたが感じている“生きづらさ”や“人間関係の怖さ”を理解できる人は、必ずいます。

それは同じAC傾向を持つ人かもしれませんし、そうでなくても“聴く力”や“共感力”のある人かもしれません。

いずれにせよ、カギとなるのは、「自分を偽らず、正直な関係を築けること」
そのために必要なのは、相手を選ぶ“目”と、あなた自身が“安心して自分を出せる環境”です。

✅ ななほし結婚相談所では、AC傾向をお持ちの方にも寄り添いながら、一人ひとりの背景や心のクセに合わせたサポートをご提供しています。
「やっと、安心できる婚活ができた」という声も多数いただいています。

どうかあなたも、「本当の自分」で婚活できる場所を選んでください。

アダルトチルドレンでも幸せな結婚はできるのか?

――過去があるからこそ、築ける「本当の信頼関係」がある

「私は結婚しても幸せになれないんじゃないか」
「誰かに心を開くのが怖い」
「家庭がうまくいくイメージが持てない」

婚活を始めようとするアダルトチルドレン(AC)傾向の方が最初にぶつかるのは、“自分は幸せになれるのか?”という、静かだけれど根深い問いです。

これまで本シリーズでは、以下の5つの切り口からACと婚活の関係を深く掘り下げてきました。

  • 1. アダルトチルドレンとは?恋愛・結婚への影響

  • 2. 親との関係が自己肯定感に及ぼす影響

  • 3. アダルトチルドレンが婚活でつまづく典型的なケース

  • 4. 自己理解と信頼関係の築き方

  • 5. 同じ悩みを持つ人とのマッチング事例

そして、結論としてお伝えしたいのは——
「アダルトチルドレンでも、幸せな結婚はできます」
それも、無理に“普通の人”を演じる必要はありません。

むしろ、過去の家庭で「安心」や「愛される感覚」に欠けていた人ほど、本当の意味で人を大切にし、信頼関係を育てる力を持っています

◆ 「生きづらさ」があるからこそ、人の痛みに寄り添える

アダルトチルドレンの方は、感情を我慢したり、人に合わせすぎたりと、幼少期から“周囲に適応する力”を自然と身につけてきました。

その経験が、大人になってから「相手に気を遣いすぎて疲れる」「本音が言えない」といった婚活上の壁になることもありますが、同時にそれは、人に対する深い思いやり相手の感情を察する力につながっています。

「つらい経験をしてきた人ほど、誰かを本気で幸せにしたいと願う」
これは、私たちが多くの成婚をサポートする中で感じる、大きな真実です。

◆ 婚活で求められるのは、「完璧な人間」ではない

婚活において多くの方が誤解しているのが、「自分に欠点があるから結婚できない」という思い込みです。

でも実際は、結婚を考えるうえで多くの人が大切にしているのは、

  • 一緒にいて安心できること

  • 感情を分かち合えること

  • 困ったときに支え合えること

といった、人としての“在り方”や関係性です。

過去の家庭環境がどうであれ、あなたが今ここで「人と向き合いたい」と思っているなら、結婚相手としての魅力は十分にあるのです。

◆ AC傾向がある方の婚活で大切な3つのポイント

このシリーズを通して、特に大切だと感じたポイントを改めて整理しておきます。

1.まずは「自分の特性や思考のクセ」を知ること

自己理解は、すべての人間関係の土台です。自分がどういうときに不安になりやすいか、どんな言動が過剰な防衛反応を引き起こすかを知ることで、無意識のパターンから抜け出す第一歩になります。

2.「無理をしない関係」が築ける相手と出会うこと

刺激的な恋愛や“条件で選ぶ婚活”に振り回されるよりも、「ホッとできる」「本音を出せる」と思える人との出会いを大切にしましょう。それは結果的に、最も長く続く関係になります。

3.自分の“過去”を否定しないこと

家庭環境に恵まれなかったことを「恥ずかしい」「言ってはいけないこと」と思わなくても大丈夫です。
あなたの過去があるからこそ、出会える人も、育てられる愛情もきっとあります。

◆ 同じように悩む人が、たくさんいます

ななほし結婚相談所には、これまで数多くのAC傾向を持つ方が入会され、成婚されています。
みなさん最初は、「私に結婚なんてできるのか」と不安を抱えていました。けれども、サポートを通じて少しずつ“本当の自分”を取り戻し、自分に合う相手と出会い、関係を育てていきました。

決して、特別な才能があったわけではありません。
必要だったのは、“自分を否定しない勇気”と、“信じてくれる誰かと出会う機会”だけです。

最後に:あなたの「愛されたい気持ち」を信じていい

ここまで読み進めてくださったあなたは、きっと今も「人とつながりたい」「幸せになりたい」と思っている方だと思います。

それだけで、あなたには婚活を始める資格があります。
なぜなら、本気で結婚を望む人こそ、本物のパートナーシップを築ける素質を持っているからです。

アダルトチルドレンだからといって、幸せになれないなんてことは決してありません。
過去の経験を無理に美化する必要もないし、急いで変わる必要もありません。

ただ、「今の自分で、誰かと向き合いたい」と思ったときが、あなたにとってのスタートラインです。

📌 ななほし結婚相談所では、アダルトチルドレン傾向に理解あるカウンセラーが、あなたの気持ちに寄り添いながら婚活をサポートしています。「“普通”の婚活がつらかった」という方からも、多くの成婚実績があります。

一歩を踏み出すのは怖いかもしれません。
でも、その先には、今までにない安心と信頼のある結婚が待っているかもしれません。

アダルトチルドレンという言葉に、自分の過去を重ねて苦しくなる方もいるかもしれません。でも、過去にどんな家庭で育ったとしても、これから“どんな家庭を築きたいか”は自分で決められます。

婚活でつまずいた経験も、自己肯定感の低さも、「だからこそ人の痛みに共感できる」という“強み”にも変わります。

ななほし結婚相談所では、こうした繊細な気質や背景を持つ方にも、安心して婚活できる環境を整えています。
「もう自分を否定しない婚活がしたい」と思った方は、ぜひ一度ご相談ください。

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